ロシア連邦国家安全保障戦略(第5章・第6章)


第1-3章
第4章

第5章 本戦略の実現に関する組織・法規範・情報上の基礎

  1. 国家安全保障の確保の分野におけるロシア連邦の国家政策は、ロシア連邦大統領の指導とロシア連邦国家安全保障会議の調整機能の下、すべての構成要素が調和して機能することにより実現される。
  2. 本戦略は、国家機関及び地方自治体の機関の努力及び資源を結集し、これら諸機関と市民社会との連携を発展させ、ロシア連邦の戦略的計画の枠内で策定された政治・組織・社会・経済・法・情報・軍事・特殊その他の手段を複合的に活用することにより実現される。本戦略の規定はすべての国家機関及び地方自治体の機関が実行しなければならないものであり、ロシア連邦の国家安全保障及び社会経済的発展の分野における戦略的計画及びプログラムに関する文書及び国家機関及び地方自体の機関の活動に関する文書を策定及び修正する際の根拠となる。ロシア連邦中央銀行は、戦略的計画の参加者として国益の確保及び戦略上の国家的優先課題の実現に関して活動を実施する。
  3. 本戦略の実現過程の監督は、国家的安全保障の状態に関する国家的モニタリングの枠内で実施される。その結果は、国家安全保障の状態及びこれを強化する方策についてのロシア連邦国家安全保障会議書記によるロシア連邦大統領への年次報告に記載される。
  4. 本戦略を実現するため、ロシア連邦大統領の指導の下で、ロシア連邦の国家安全保障の確保及び社会経済的発展の分野における国家運営及び戦略的計画のシステムを改善し、戦略的計画文書を策定・実現し、国家安全保障の確保及び戦略的計画の分野における高度な専門家を養成するための施策を実施する。
  5. 本戦略の実施に関する情報上の基礎は、国家機関及び地方自治体の情報資源を含む戦略的計画のための連邦情報システム、各地域のシチュエーションセンター及び国家的科学機関のシステムによって構成される。
  6. 本戦略の実現にあたっては、戦略上の国家的優先課題を踏まえた情報安全保障に特に重点が置かれる。
  7. 本戦略の実現に関する情報・情報分析による助言及びその修正は、本戦略の実現及び国家安全保障に実際的な影響をあたえる変化に関するモニタリング結果を踏まえ、ロシア連邦国家安全保障会議の調整の下で6年に1回実施する。

第6章 国家安全保障の状態に関する主要指標

  1. 国家安全保障の状態を評価するために必要な指標は以下のとおりである。
  • 国民が、自らの憲法上の権利及び自由、個人・財産上の利益が犯罪等から保護されていると考える度合い(満足度)
  • ロシア連邦軍・その他の軍・軍事編成・機関における現代的な兵器・軍用装備・特殊装備の割合
  • 予想寿命
  • 1人あたりGDP
  • 所得格差(人口中もっとも所得の多い10%に対するもっとも所得の少ない10%の比)
  • インフレ率
  • 失業率
  • 科学・技術・教育に対する支出の対GDP比
  • 文化に対する支出の対GDP比
  • エコロジー基準に合致していないロシア連邦の領域の割合
  1. 国家安全保障の状態に関する主要指標のリストは、そのモニタリング結果を踏まえて変更される場合がある。

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 本戦略の実現にあたっては、国家経済の発展、国民の生活水準の向上、社会における政治的安定性の強化、国防及び国家的・社会的安全保障の確保、ロシア連邦の競争力及び国際的威信の向上が求められる。


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