WSI DAILY 2014/12/19 クリミア半島への戦術核配備と台湾海峡の軍事バランス


★クリミア半島への戦術核配備

クリミア半島の軍事化については以前のWSIコメンタリーで紹介したことがあるが、さらに同半島には戦術核兵器が新たに戦術核兵器が配備されたのではないかとの観測が見られる。

米国科学者連合(FAS)のクリステンセンが、この観測について詳しく検証したレポートを公表したのでご紹介したい。

Hans M. Kristensen, Rumors About Nuclear Weapons in Crimea. 

結論の主な点を紹介すると、

①そもそもクリミアには以前から戦術核兵器があった

②ただし、実戦配備状態であるかどうかは疑わしい

③イスカンデル-M戦術弾道ミサイルは今のところ配備されていない

④T-22Mバックファイア爆撃機が配備される見込みだが、既存の基地から発進した場合と比べてカバー範囲が大きく変わる訳ではない

といったところであろうか。

非常に詳細で冷静なレポートなので一読をお勧めしたい。

 

★台湾海峡の軍事バランス

同じく米国のシンクタンクであるが、こちらは対中政策に特化した「プロジェクト2049」研究所から、台湾の海洋監視能力に焦点を当てた報告書が出たのでこちらもご紹介する。

スクリーンショット 2014-12-19 9.28.11

Ian Easton and Randall Schriver, STANDING WATCH: 
Taiwan and Maritime Domain Awareness in
the Western Pacific. 

実は台湾も独自の海底設置型ソナー網を展開しているという話や独自の海洋監視UAVなど、何かと興味深い話が満載である。


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