WSI DAILY 2014/10/31 インドネシアへの武器売り込み、造船業の国防発注遅延等


★インドネシアへのロシア製武器売り込み

11月5日から同8日にかけてインドネシアで開催される武器展示会UNDO Defense-2014で、ロシアの統一航空機製造会社(OAK)はSu-35S戦闘機、Su-32戦闘爆撃機、スホーイスーパージェット100リージョナル旅客機を出展する

2012年にインドネシアでデモ飛行中のスーパージェットが墜落し、多数の犠牲者を出した事件以来、ロシアのインドネシアへの武器・航空機売り込みは一時的に後退していたが、今回の展示会では再びスーパージェットのセールスを展開する模様である。

防空システムメーカーのアルマーズ=アンテイも、実機は持ち込まないものの、S-300VMアンテイ2500やトールM2やブークM2の輸出バージョンを提案する計画と伝えられる

 

★統合造船会社の国家国防発注率は依然低迷

国営造船メーカー連合である統合造船会社(OSK)のラフマノフ総裁は、2014年度の国家国防発注(GOZ)履行率が85-90%に留まらざるを得ないと認めた

ショイグ国防相は最近、OSKのGOZ履行状況に不満を示すなど、造船業界が依然として軍の要求に応えられていないことが問題視されていた矢先であるが、具体的には何が未履行項目となるのかは明らかにされていない。

ただし、ラフマノフ総裁によれば2013年の履行率はわずか25%であったというから、これでも一応の改善傾向にはあるのだろう(これまで異常に低すぎたとも言えるが)。

 

★ロシア軍向け完全国産ヘリ開発へ

Mi-8AMTSh武装強襲ヘリ
Mi-8AMTSh武装強襲ヘリ

国営ヘリコプターメーカー連合のロスヴェルトリョートゥイ(RV)は、現在ロシア軍に納入中の武装強襲ヘリコプターMi-8AMTShのコンポーネントを完全国産化したMi-8AMTSh-Vを開発する。RV広報部が明らかにした。

現在、ロシア軍のヘリコプターが搭載しているエンジンは大部分がウクライナ製のTV3-117シリーズであり、ウクライナ危機によってその供給は停止されている。

これに対してロシアは完全国産のVK-2500シリーズへの切り替えを図っていることは以前、お伝えした(WSI DAILY 2014/10/10参照)。

RVの発表によると、Mi-8AMTSh-Vは、このVK-2500シリーズに連なるVK-2500-03というエンジンを搭載し、補助動力装置もウクライナ製のAI-9Vから国産のTA-14へと載せ替えるという。

具体的な配備開始時期などについては触れられていないが、VK-2500系はこれまでもTV3-117のリプレースに使用された実績があり、実用化までそう時間はかからないだろう。

 

★東部軍管区での抜き打ち検閲実施状況

ロシア軍東部軍管区のスロヴィキン司令官によると、今年6月から8月にかけて東部軍管区で実施された抜き打ち検閲は250回であった

抜き打ち検閲はロシア軍の戦闘即応体制向上を目的として2013年から始まったものだが、今年はウクライナ情勢の影響もあり、細かいものまで含めるとこれだけの回数になったのだろう。

 


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