WSI DAILY 2014/9/16


★クリミア半島の防衛力強化

クリミア半島の防衛力強化についてはこれまでWSIでも何度かお伝えしたが(一例として7月2日の記事を参照)、ロシアのショイグ国防相は、そのいっそうの強化を表明した。

ショイグ国防相によると、ウクライナ情勢とロシア近傍における外国軍のプレゼンス拡大とを睨み、クリミア方面に完結的かつ自律的な部隊を配備することが南部軍管区の優先課題となった。

具体的な兵力配備については触れていないが、上記7月2日の記事で触れた砲兵部隊だけでなく、諸兵科連合部隊を編成するということなのだろう。

 

★S-400防空システムの調達予定を大幅に削減?

S-400防空システム(ランチャー部)
S-400防空システム(ランチャー部)

 

9月13日、ロシア航空宇宙防衛部隊(VVKO)防空・ミサイル防衛コマンドのデーミン司令官は、2020年までに12個連隊のS-400防空システムが空軍及び航空宇宙防衛部隊(VVKO)に配備されると述べた

デーミン司令官によると、現在のS-400配備数は3個連隊分である。12個連隊というのが、既存の3個連隊も含むのか、これとは別にあと12個連隊分を調達するのかは明らかでない。

しかし、いずれを取るにせよ、当初の装備計画で予定されていた28個連隊(56個大隊)に比べてかなりの減少である(海軍向けにももう2-3個連隊程度調達されるのかもしれない)。

これがいかなる背景によるものなのかは、デーミン司令官は明らかにしなかった。

さらにデーミン司令官によると、2020年までにパンツィーリ-S1短距離防空システム72基とヴィチャージ(S-350)中距離防空システムが調達される。

S-350防空システムを構成する50P6Eミサイル発射機
S-350防空システムを構成する50P6Eミサイル発射機

さらにモスクワ防衛用のミサイル防衛システムの近代化も実施される。これは以前からコンポーネントレベルで実証試験が行われて来たA-235サマリョート-Mシステムのことであろう。現在のA-135サマリョートを大幅にアップグレードしたミサイル防衛システムである。

 


「WSI DAILY 2014/9/16」への2件のフィードバック

  1. ロシア空軍の予算が削減されたでもなし、空軍の防空戦略が大転換したでもなし、この手の弾道ミサイル防衛にも使える長距離防空ミサイルの需要が廃れたわけでもなし、S-400自体に不具合が見つかったわけでもなし。なのに調達数が減るとなると、かねてから開発が進んでいた、より高性能のS-500が2020年までには調達できる見通しが立った→調達予定のS-400の一部をS-500で代替する予定、という事でしょうか。ロシア語のWikiによるとS-500の開発はもうすぐ終わる、2014~2015年にはサンプルが部隊に渡されると書いてあります。自分はロシア語はサッパリで、英語に機械翻訳しただけなので何とも言えませんが…。

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