Mi-24武装強襲ヘリ

WSI DAILY 2014/8/27


★ウクライナ軍と親露派武装勢力の戦力比較

露国営紙「ロシア新聞」のメーリニコフ記者が、ウクライナ政府軍と親露派武装勢力の戦力に関して興味深い記事を掲載していたので紹介する。

これによると、ウクライナ政府が実際にウクライナ東部に投入している兵力は、損耗や配置転換などを除き、常時4万8000-5万2000人程度。装備品は装甲車両550-600両、火砲・ロケット270門/基、航空機15機、ヘリコプター5-10機であるという。

一方、親露派武装勢力は兵力1万9000-2万3000人。装甲車両130両、火砲・ロケット50門/基となっている。

以上の数字は親露派武装勢力側の情報を元にしているため、実際には多少、親露派に有利なように水増し/サバ読みされていると考えるべきだろう。そのように考えると、やはり親露派は数の上でも火力の面でも圧倒的に不利に立たされていることが分かる。

もうひとつ印象的なのが、多少サバを読んでいるにせよ、政府軍の航空戦力が随分貧弱だということである。

これについては、ウクライナ空軍の稼働率の問題に加え、ロシアが供給している防空システム(そこには問題のブークが含まれていた可能性も考えられる)が猛威を振るっているためと考えられる。

これについては、同じメーリニコフ記者が、4月から8月半ばまでのウクライナ空軍の損害として、以下のような数字をまとめている。

Mi-24武装強襲ヘリ:14機

Mi-8汎用ヘリ:10機

Su-25攻撃機:23機

Su-24戦闘爆撃機:3機

MiG-29戦闘機:2機

An-30偵察機:1機

Il-76大型輸送機:2機

An-26中型輸送機:1機

何より目を引くのがSu-25の存在が実に23機とされている点だが、いくら何でもこれほどの大量撃墜ということは考えられない。地上で撃破したものなども含むのかも知れないが、やはりこれもある程度、割り引いて考える必要がありそうだ。

だが、それを除くと、上掲の数字は概ね報道と合致しており、ウクライナ空軍が相当の損害を出していることは間違いなさそうである。

特にMi-8/24が合計で24機喪失という数字を信じるとすると、ウクライナ空軍のヘリ保有数は72機に過ぎないから(ウクライナ国防白書による)、実に保有ヘリの3分の1が失われた計算だ。稼働率を考えれば、ドンバスに投入できているヘリが本当に5-10機しかなくてもさほどおかしくはない。

 


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