WSI DAILY 2014/8/15


★ドネツク人民共和国ストレリコフ「国防相」退任

ウクライナの親露派武装勢力「ドネツク人民共和国(DNR)」は、イーゴリ・ストレリコフ(本名イーゴリ・ギルキン)「国防相」が「別の任務に就くために」退任したことを発表した。

後任として、イーゴリ・コノノフ氏が「国防相代行」に就任した。

「コメルサント」紙にDNR安全保障会議のセルゲイ・カフタラッゼ氏が述べたところでは、コノノフは「有名な親露派だ」というが、その素性などは明らかで無い。

また、ストレリコフは負傷しているとも伝えられるが、カフタラッゼ氏はそれは事実に反しており、彼は健康だと述べている。

だが、その割にストレリコフは負傷報道以降、姿を見せておらず(今回の退任も本人不在のまま発表された)、「別の任務」が何でもあるのかも発表されていない。

退任というのが本人の意思なのか、強要されて退任させられたのか、あるいは人前に出られないほど手ひどく負傷しているのかどうかなど全く不明である。

さらに言えばストレリコフは以前、ロシアが正規軍を送らなければ手勢を連れてウクライナを出るとプーチンを脅していたとも伝えられる(こちらの拙稿を参照)。このため、14日にプーチンがクリミアで行うとされていた「重大発表」が空振りに終わったことで、この脅しを実行に移した可能性も否定できない。

また、今回、DNR「国防省」は、新たに第一次官兼参謀総長のポストを新設した。

このポストについたのが、ニコライ・ストレリコフなる人物であるという。この男の素性も全く不明だが、イーゴリ・ストレリコフとは別人であるらしい。

ギルキンからストレリコフの名を継いだとすれば、「二代目のヴォロシ屋ストレリコフ」といったところだろうか。

 

★ウクライナ軍がルガンスクを包囲

ドネツクと並ぶ親露派の拠点であったルガンスクを完全に包囲したとウクライナ安全保障国防会議(SNBO)が発表した。

すでにドネツクもルガンスク側から切り離されて孤立しており、親露派側はさらに窮地に陥ることになる。

さらに重要なことは、これによってルガンスク州のロシアと接する部分(イズヴァリノ国境検問所)とを結ぶ幹線道路が政府軍によって掌握されたらしいことである。

どうもロシアの人道援助部隊がルガンスクに入る前に急いで掌握したらしい。

これに対して親露派は人道援助物資の搬入ルート及び彼らの撤退ルートを確保するために反撃に出ていると伝えられる。

 


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