WSI DAILY 2014/7/9


WSI Daily 2014/7/9

★新型ロケット「アンガラ」の初打ち上げに成功

2014年7月9日、ロシア航空宇宙防衛部隊(VVKO)は、アルハンゲリスク州にあるプレセツク宇宙基地からアンガラ1.2PPロケットを打ち上げた。

Состоялся запуск ракеты-носителя «Ангара-1.2 ПП»

9 июля 2014, 16:39

Ввод в эксплуатацию ракеты типа «Ангара» является для России стратегическим…. Подробнее »

 

アンガラは標準モジュール(URM)を組み合わせることで小型から大型まで多様な打ち上げ能力を実現できるロケットとして1994年からフルニチェフ社で開発されていたが、資金不足や開発能力の低下に難航。

2014年6月にはようやく打ち上げの運びとなったが、発射直前にロケットの自己診断プログラムが不具合を検知して自動中止するというトラブルがあった。

今回は初打ち上げということで(アンガラ1.2PPのPPとはロシア語の「初飛行」の頭文字)軌道まで到達することはせず、ロケットは模擬ペイロードを放出した後にカムチャッカ半島にあるクラ射爆場に落下したと見られている。

したがって、今回の打ち上げはまだアンガラの完全な実用化を意味するものとまでは言えない。

それでも、前述のようにアンガラが長きにわたる開発の困難を乗り越えてきたことを考えれば、今回の初打ち上げは画期的であったと言えよう。

今後はより大型のアンガラA5などのバージョンによる発射試験が控えているが、こちらが成功すれば、ウクライナ製の誘導システムなどを使用している現行のプロトン-Mロケットに依存する必要がなくなり、ロシアの宇宙アクセスに対する自律性が高まることも見込まれる。

 

★RS-26新型ICBMを2015年に配備

ロシア戦略ロケット部隊(RVSN)は2015年から新型ICBMであるRS-26をイルクーツクのミサイル師団(ゼリョーンヌイの第29親衛ミサイル師団を指すと思われる)に配備する計画であるという。

7月1日、ITAR-TASS通信が参謀本部高官筋の話として伝えた。

同筋はまた、RS-26の飛行試験は2014年12月までに完了するともしている。

現在、RVSNはRS-24ヤルスICBMの配備を進めているが、伝えられるところによると(例えばロシアの核戦力に詳しいポドヴィグのブログ記事を参照)、RS-26はかなり小型のICBMになるようだ。

ただ、米国では、RS-26の正体はINF(中距離核戦力)禁止条約で禁じられているIRBM(中距離弾道ミサイル)ではないかとの見方もある。

この辺については10日発売の『軍事研究』誌に掲載された拙稿でいろいろと考察しているので、よろしければ是非に。


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