WSI DAILY 2014/7/23


WSI Daily 2014/7/23

【お詫び】

最近のマレーシア機撃墜騒動と個人的な多忙などでWSI Dailyの更新が滞っておりました。

本日からまた、通常運転を再開致します。

 

★2015年中に空軍と航空宇宙防衛部隊を合併?

7月21日、ロシア空軍のボンダレフ空軍総司令官は、2016年1月1日までに「航空宇宙軍(Воздушно-космические силы)」と発言した。

ボンダレフ総司令官はこれ以上の詳細を明らかにしていないが、ロシアでは5月、空軍と航空宇宙防衛部隊(VVKO)の合併が取りざたされた後、国防省がこれを正式に否定するという一幕があった。

したがって、5月の合併話はなんらかのリークであり、実際に空軍とVVKOの合併話が進んでいる可能性は充分に考えられよう。

 

★新型弾道ミサイル警戒衛星の詳細

ロシアは、新型弾道ミサイル警戒衛星システムEKS(統一宇宙システム)の最初のセグメントを年内にも打ち上げる予定である。

これまでロシアが軌道上に配備していたのは、準回帰軌道を飛行する73D6/US-K衛星と、静止軌道上で常時監視を行う71Kh6/US-KMO衛星の二種類であるが、いずれも旧式化が著しい上、1機しかない71Kh/US-KMOは先頃機能を停止した。

これに対して米国はDSP衛星を順次アップデートしつつ打ち上げている上、近年では新世代弾道警戒ミサイル衛星SBIRSシリーズの打ち上げも実施している(これらの新型衛星であれば、ICBMやSLBMよりも小さな戦術弾道ミサイル等の発射熱も捉えることができるとされており、マレーシア機の撃墜問題に関しても米国は何らかの形でその情報を利用していると考えられる。詳しくはYahoo!ニュースの拙稿を参照)。

そこでロシアが対抗手段として打ち上げ用としているのがEKSで、以前のVVKO側の発言によれば、弾道ミサイルや巡航ミサイルまで発射を探知可能とするなど、SBIRS並みの能力を目指すという。

その詳細は長らく明らかでなかったが、『コメルサント』紙7月23日付け(タイトルのリンク先を参照)に、概要が掲載された。同紙によれば、EKS用人工衛星は「ツンドラ」と呼ばれ、ロシア軍の兵器に与えられる分類記号のGRAUコードは14F142とされている。

ツンドラは73D6と71Kh6双方の後継となることを目指しており、今年第4四半期には最初の1基をソユーズ2.1bによって準回帰軌道に投入する計画である。つまり、まずは73D6から代替を始めるということだ。

ツンドラの開発には、TsNIIコメート(ペイロード関係)、NPOエネルギヤ(衛星バス)などが関わったという。

肝心の性能だが、ツングースカは弾道ミサイルだけでなく、海中から発射されるものも含めた多様なミサイル(米海軍のトマホーク巡航ミサイル等を想定していると思われる)探知可能となるほか、発射地点の特定精度が向上し、さらに攻撃を探知すると報復攻撃のためのキューを出すなど戦闘管制機能も有するという。


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